最高裁判決後の声明  
 
2009年4月21日、一貫して無実を訴えてきた林眞須美さんに対し、
最高裁第三小法廷は上告棄却の判決を言い渡しました。
この結果に対し、弁護団、林眞須美さん、夫の健治さん、
弊会代表の鈴木邦男が以下のようなコメントを出しました。



弁護団

 最高裁の判決は、不当にして著しく正義に反するものです。

 林眞須美さんが犯人であるとする直接証拠はありません。あるのは、彼女が犯人らしいという証拠だけです。しかし、これらの証拠をいくら重ねても林眞須美さんを犯人であると断定することはできません。

 そもそも、林眞須美さんには、本件事件を行う動機がありません。ヒ素の混入に使用された紙コップにも林眞須美さんの指紋はありません。林眞須美さんがヒ素を混入した場面を目撃した人もいません。ヒ素を混入できる可能性は林眞須美さんだけではありません。それらの人の吟味も一切行われていません。

 林眞須美さんが犯人であるとするには、多くの疑問があり、この程度の証拠で有罪を認定し、しかも死刑にするのは、近代刑法の無罪推定の原則と証拠裁判主義の原則に反し、あまりにも酷いと言うほかありません。

 他の、くず湯事件をはじめとする毒物混入事件ついても同じです。

 本件事件は、異常なマスコミ報道に突き動かされて、捜査機関が無理矢理に林眞須美さんを犯人に結びつけたものです。

 林眞須美さんは、和歌山カレー事件の犯人ではありません。林眞須美さんは、再審に取り組み、無実を証明したいと願っています。弁護人もその任を果たす決意です。

 是非、多くの方々のご理解とご支援をお願いする次第です。



林真須美さん

 本日、最高裁判決がありましたが、私は殺人の犯人ではありません。
 
 私はカレー毒物混入事件には全く関係しておりません。
 
 真犯人は別にいます。
 
 全ての証拠がこんなにも薄弱であって犯罪の証明がないにもかかわらず、どうして私が死刑にならなければならないのでしょうか。

 もうすぐ裁判員制度が始まりますが、同制度でも、私は死刑になるのでしょうか。

 無実の私が、国家の誤った裁判によって命を奪われることが悔しくてなりません。

 1男3女の母親として、この冤罪を晴らすために、これからも渾身の努力をしてい きたいと思います。


 
林健治さん

 本日の最高裁判決は明らかに誤りを犯しました。

 妻眞須美はカレー毒物混入事件の犯人ではありません。

 このことは、いつもそばにいた私が一番知っていることです。

 また、くず湯事件は私がすすんで砒素を飲んだのに、どうして妻眞須美の私に対する殺人未遂になるのでしょうか。こんなに確実で明白な殺人未遂ではないという証拠があるのに。

 今後も妻眞須美の雪冤に向け頑張ります。



当会代表:鈴木邦男

 もはや法治国家ではない。

 疑わしきは罰せずというのはどこへ行ったのか。疑わしきはすべて罰しているではないか。

 マスコミのあり方も問題だ。報道の仕方も問題で、それを見て国民も判断している。その時代の空気を見ての死刑判決だろう。

 これは司法だけの問題ではなくて、マスコミの問題でもあるし、私たちの問題でもある。




・・Copyright (C) 2010 林眞須美さんを支援する会 All rights reserved.