2017年7月22日開催支援集会の報告

 今年の夏も林眞須美さんの誕生日である7月22日(土曜日)、大阪市北区の龍谷大学梅田キャンパスで、林眞須美さんの再審を支援する集会を開催しました(主催:和歌山カレー事件を考える人々の集い)。今回も全国各地から多数の参加がありました。

 今回は、アメリカのイノセンスプロジェクトで活動し、昨年4月に日本で立ち上げた「えん罪救援センター」の副代表を務める甲南大学法学部の笹倉香奈教授に「アメリカにおける科学鑑定の問題点」や「日本での科学鑑定の問題点」をテーマに講演をして頂きました。ヒ素の鑑定が最大の争点になっている林眞須美さんの再審請求にも通じる話が多く、大変興味深い講演でした。

 また、弁護団からは上羽徹弁護士と加藤孝規弁護士が登壇し、上羽弁護士が裁判の最大の争点であるヒ素関係の鑑定について、加藤弁護士が現在進行中の民事訴訟について、それぞれ解説されました。

 上羽弁護士の解説では、林さんがカレー事件の犯人とされる根拠となったヒ素関係の鑑定が間違いであることが改めてよくわかりました。また、加藤弁護士の解説によると、民事訴訟とは、林さんが問題のヒ素の鑑定を行うなどした大学教授2人を相手取り、誤った鑑定により無実なのに死刑囚にされてしまったなどとして、慰謝料など6500万円を求めているもので、今後の行方がおおいに注目されます。

 また、この大学教授2人による鑑定がいかに杜撰で、間違いだらけだったかを明らかにしてきた京都大学大学院の河合潤教授が今回も参加してくださり、当会代表の鈴木邦男と対談を行ないました。当会会員の杉山寅次郎の司会のもと、科学的な知識がなくても楽しめる軽妙な対談となり、あっというまに時間が過ぎていきました。

 そして最後は恒例通り、津久井淑子さんが「会の参加者に宛てた林眞須美さんのメッセージ」を読み上げ、今回も支援集会は大盛況で幕を閉じました。


林眞須美さんのメッセージ

 私、眞須美は、大阪拘置所旧舎6舎1階独居室(46時中カメラ下)にて生活しています。365日、7時30分起床で、21時00分に就床です。平成14年12月26日に大阪拘置所に入所してから、ずっと7時30分起床と21時00分就床には音楽が流れます。朝はアマリリスのオルゴール音、夜は歌のオルゴール音であり、ユーミンの曲が多いです。私は、ずっとこのオルゴール音楽が大好きですごしています。選曲が自分の好みの音楽だからです。

 最近はめずらしく、15、16、17日の3連休にて『母性』(湊かなえ著)の本をチラッと目にして、表紙が大変気に入り、吸い込まれるようにして、一気に読みすごしました。亡母と私と4人の子どもと孫と……。私なりに「母性」とは? と思い、考えをめぐらしてすごしました。亡母には強い愛情にて育てられ、4人の子どもに……。離れて19年という月日の重みと今の私の「母性」、離れていても精一杯にとすごしています。

 15日昼食は、私の一番大好きな「ぜんざい」でして、小豆も多くて、超満足ですごしました。暑い中、午後にはJR和歌山駅前で遠方より毎月のビラ配りをして下さり感謝してすごし、16日には窓外より大激励のマイクアピールにて大変うれしく思いすごし、17日には海の日で、毎年和歌山マリーナシティからの生中継ラジオがあり、外なら私も4人の子どもをひきつれていっているであろうに!と思いすごしました。

 大勢の方々が一方的な訴訟書類の件でのお願いに応じて届けてくださり、訴訟書類の件での内容のお手紙(一部末梢、一部不許可でも)を封筒で交付されると、その日はずっと何回も封筒やお手紙を目にして感謝申し上げて、この3畳一間ですごしています。絵ハガキ、切手、タオルケット、ハンカチ、手拭い、くつ下、Tシャツを差し入れて下さり、超うれしくて超うれしくて、壁のハンガ―にかけて全てを目にして、とっかえひっかえて着たり、手に取り、運動に面会にと使用してすごしています。

 本日、22日の支援集会に、1人でも多くの方々が参加くだされば、うれしいです。そして集会に参加くださったみなさまに心より感謝申し上げます。

  2017年7月22日  林眞須美



▲笹倉教授





▲上羽弁護士





▲加藤弁護士



▲当会会員の杉山、当会代表の鈴木、河合教授(左から)




▲林さんのメッセージを朗読する津久井さん
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