2018年7月21日開催支援集会の報告
 

 7月25日で事件発生から20年になるのに先立ち、7月21日に大阪市北区の大阪弁護士会館で、林眞須美さんの再審を支援する集会を開催しました(主催:和歌山カレー事件を考える人々の集い)。今回も全国各地から多数の参加がありました。

 今回のゲストは、ドキュメンタリー作家の森達也さんでした。
 森さんは、「僕は、眞須美さんに会っていないし、取材もしていないので、シロとは言えない」と述べられつつも、「しかし、検察の立証は足りない。それならば、刑事裁判では無罪です」と語られました。
 また、森さんは当会代表の鈴木邦男と対談も行われました。対談では、今年も当会会員の杉山寅次郎が司会を務め、森さんと鈴木から興味深い話を次々に聞き出し、参加者たちの評判は上々でした。

 一方、弁護団からは田中太朗弁護士と岩井信弁護士が登壇し、現状の報告を行いました。
 田中弁護士によると、大阪高裁で行われている再審請求即時抗告審では、弁護団は最大の争点であるヒ素の異同識別鑑定の再鑑定を請求中とのことです。この再鑑定が実現すれば、事態が大きく動くことになりそうです。
 また、岩井弁護士からは、間違ったヒ素の鑑定により無実の林さんを死刑囚にした2人の鑑定人に対する損害賠償請求訴訟の報告がありました。この訴訟では、鑑定が間違っていたことに加え、2人の鑑定人が捜査段階に記者会見を開き、林さんを犯人扱いしたことを言っていたことが問題になっているそうです。

 また、今回は、林さんの夫・健治さんが久々に参加者の前に出て、弁護団の安田好弘弁護士と対談をされました。
 健治さんは、眞須美さんから保険金目的でヒ素を飲まされたことになっていますが、「ヒ素は保険金目的で自分で飲んでいた」と話されるなど、カレー事件の前に林さんと一緒に行っていた保険金詐欺の内幕を色々明かされました。
 
 このように今回の会では、事件から20年の節目を迎え、林さんの再審無罪が現実味を帯びてきたことがますます実感できましたが、悲しい報告もありました。
 それは、弁護団の一員だった大堀晃生弁護士が会の前々日の7月19日にお亡くなりになったことです。
 大堀弁護士は1年以上前から闘病生活を送られていたのですが、闘病生活に入られる前は弁護団の中で一番頻繁に眞須美さんと面会されており、再審請求では主に科学鑑定のパートを担当され、林さんの雪冤のために大変熱心に弁護活動に取り組んでおられました。
 その早すぎるご逝去は残念でなりませんが、大堀弁護士の遺志を継ぐためにも林さんの再審無罪はなんとしても実現しなければなりません。
 謹んで、ご冥福をお祈り致します。

 
  今回の会の詳細な内容については、「林眞須美さんは無実! あおぞらの会」が9月に発行する予定の「あおぞら通信」最新号で報告される予定です。
 同会の問い合わせ先は以下の通りです。

 電話 072-858-6808 担当:松本慶恒さん
 メール 
seiyadenden@bluesky.zaq.jp 担当:坂口誠也さん
 


 なお、今回も会の最後に津久井淑子さんにより、林さんのメッセージが読み上げられましたが、それは後日公開します。(以上、2018年7月22日)

NEW
 
2018年7月28日、会の最後に読み上げられた林眞須美さんのメッセージを以下に掲載しました。
 なお、この林眞須美さんのメッセージは、上記の大堀弁護士の訃報を知る前に書かれたものです。


▲森達也さんと当会の鈴木邦男



▲当会の杉山寅次郎



▲田中太朗弁護士



▲岩井信弁護士



▲安田好弘弁護士と林健治さん


林眞須美さんのメッセージ 

 事件から20年の月日が流れました。わたしも明日で57歳になります。

 わたしは、この20年、愛しい子どもたちのためにと頑張ってきました。

 先日、再審請求中の人たちが執行されました。大阪拘置所でも、その数日前から刑務官の顔が引きつっていたので、緊張が走っていました。つぎは、わたしではないかと思うと食事も喉を通りません。随分、痩せました。

 でも、わたしは、愛する家族のためにも、頑張ります。お集まりいただいたみなさま、ご支援よろしくお願いします。

 わたしは、無実です。
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